”ガルム”とは古代ローマ料理の調味料の名前なのですが、「サイゼリヤに”ガルムソース”があるらしい」という情報をキャッチしました。当ブログの目的の一つである”古代ローマっぽいことを楽しむ”ため、早速ではありますが食べに行ってきました。それにしても”古代ローマ料理”を食べれるレストラン候補にサイゼリヤの名前が挙がるとは予想外でした。でも、よくよく考えてみたら「可能性は十分にあるな」と思い直しました。サイゼリヤって意外とガチ勢で、パルマハム協会も認めたプロシュートを始めイタリアから食材を直輸入していたりと、かなり本格的なイタリア料理を楽しめますもんね。そんなサイゼリヤですから、勢いあまって”古代ローマ料理”のジャンルを開拓していたのかもしれません。それにしても、日本で”古代ローマ料理”を見つけられるとしたら、個人のシェフがやってる隠れ家的ビストロの裏メニューとかだと思ってました。自分の先入観って本当に役に立ちませんね。
ガルムソースの記載を確認。
お店に到着するとラファエッロの”アテネの学堂”が出迎えてくれました。サイゼリヤに飾ってある絵って、結構ガチめな絵が多いですよね。席に座って、メニューを開きますと、確かに”ガルムソース”の記載があります。
“ガルムソース”のマークが記載されたメニューを注文。
“ハンバーグステーキ” 399円
“若鶏のグリル” 499円
“ムール貝のガーリック焼き” 399円
“ガルムソース”のマークが付いているメニューをいくつか検証してみることにしました。まあ、古代ローマ人も牛肉・豚肉・鶏肉・魚介類の区別なく食べてたそうですから、万能調味料である”ガルム(魚醤)”も幅広い食材に使われていたのかもしれませんしね。
早速、食べてみた。
早速、食べてみたのですが、どのメニューも美味しいです。一緒に来てくれた妻も美味しく食べていたようです。ただ、あれですね。”ガルムソース”については独自のアレンジがされているのか、ガルム(魚醤)独特の香ばしさはあまり感じませんでした。日本人の味覚に合わせたのか、醤油のような味付けでマイルドなソースでした。あれだけ全国的に店舗展開しているチェーン店のメニューに、癖の強いガルム(魚醤)の風味を使うのは現実的ではないかもしれませんね。
まとめ。
という訳で、サイゼリヤの”ガルムソース”に「”ガルム(魚醤)”が使われているのか」「”ガルム(魚醤)”がどのように使われているのか」は僕の味覚では分かりませんでした。まあ、当ブログは“古代ローマっぽいこと”を楽しむサイトでありますし、ただでさえ美味いサイゼリヤで”古代ローマっぽいこと”も味わえることと分かっただけでも、とても満足です。というか、サイゼリヤが”古代ローマネタ”をメニューに入れてるって凄いことですよね。是非とも、ガルム(魚醤)だけではなくて”古代ローマ料理”のメニュー開発も進めて欲しいところです。
ところで、”ガルムソース”に唐辛子フレークを入れて食べると美味しさが更にアップしましたので、自分で”ガルム(魚醤)”を使用する時にも試してみようと思いました。それにしても、トマトにしろ、唐辛子にしろアメリカ大陸原産の食材とイタリア料理って相性が抜群ですよね。特にトマトが使われないイタリア料理って今や考えられないですけど、イタリアに伝わったのは中世の大航海時代以降です。一般的にはアメリカ大陸を発見したのは「スペイン艦隊を率いたコロンブス」ってイメージが強いと思うんですけど、艦隊を率いたコロンブスはイタリア人(当時のジェノバ共和国人)ですから、母国への貢献は計り知れないですよね。こんな感じで、古代ローマ当時では、どのような食材が流通していたのかに思いを馳せるのも”古代ローマ料理”を調べる醍醐味です。
最後まで読んで頂いた方、ありがとうございます。
ゆっくり急げ(アウグストゥス:初代ローマ皇帝)
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