こんにちは。サラリマヌス(@SALARIMANUS)です。
立教大学の中原教授(人材開発・組織開発を研究されている。)へのリツイートに対して、Twitter上で反応をもらえたので、もう少し記事で意見を書いてみたいと思います。
下記のような謙虚な認識が、組織活性化の出発点に思う。「最近の若手は〜」などと、中堅ミドル以上が諸問題の原因を、世代の違いに帰してる間は何も進まんのよね。 https://t.co/griedAhoQl
— サラリマヌス (@SALARIMANUS) August 23, 2020
おそらく、中原教授は業界単位でもう少し広い範囲を意識されてると思いますが、僕自身の経験を踏まえ、ブログでは日系企業にターゲットを絞って、深堀りしていきたいと思います。
なぜ若手は日系企業を去るのか?
一言で言えば「もっと良い条件の会社が見つかったから」という一点に帰すると僕は思っています。
この30年間で、日系企業は伝統的なビジネスモデルからの転換に苦戦を強いられています。
また「年功序列」&「終身雇用」という組織機構もまた機能不全を起こし始めました。
東芝やシャープなどの名門企業でさえ凋落し、「自社や所属する事業部が定年まで安泰である」なんてことは誰にも分かりません。
一方で社内改革は一向に進まず、「年収が高い窓際ベテラン層」「いつまでもいるシニア層」が幅を利かせる世界観となっております。
そんな風景を見ている若手が「割に合わない」「成果に応じた年収が欲しい」「よろしい、ならば転職だ」と検討するのは、僕は「極めて合理的」「仕方がないこと」と考えています。
中堅ベテランは「最近の若手は・・・」論で責任を回避
では、社内に残った人たちは「若手が退職したこと」をどう受け止めているのでしょうか?
この点、極めて日系企業的な反応なのですが「本当の理由を探さない」のです。
「若手が退職した」職場の管理職は、「家庭の事情で仕方ない」とか「引っ越すことになった」などの当たり障りのない理由で、本社や人事に報告するのが通例です。
ちなみに僕自身も前職を退職した理由は「学業に専念したいという本人の強い希望」ということになりました。もはや謎です(笑)
そうこうする内に、職場の部下に対しても「最近の若い人は扱いが難しい」的な話で、話題を封殺します。
結局、誰も責任を負わず、何も組織は変わらないまま時は流れ出すのです。
誰も責任を負わない社風の出来上がり。
そんなことが続くと職場はどうなるでしょうか。
誰も本当の問題点を語りませんし、語れなくなります。
何故なら、せっかく「事を穏便に収めた上司」を「裏切った」ことになるからです。
とはいえ、日々の仕事は進むんですよね。悲しいかな会社というのはそういうものです。
ただし、新しいものは生まれないし、職場の活力は失われながら、ですけど。
まとめ
以上、日系企業の「若手の退職」に関して書いてみました。
しかし、ここ数年の好景気を背景にした働き方改革で、「いよいよ日系企業も変われるか?」と思っていたのですが、コロナショックで逆戻りしそうですね。。。
しかし「そんなに日系企業が嫌なら外資系企業やスタートアップ企業を目指したら?」なんて思う読者の方もいらっしゃるとは思いますが、それはまた別の記事にでも出来たらと思います。
最後まで読んで頂いた方、ありがとうございます。
ゆっくり急げ(アウグストゥス:初代ローマ皇帝)
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