こんにちは。サラリマヌス(@SALARIMANUS)です。
ちょっと前になりますが、某友人(大手自動車メーカー勤務)と飲んでいると「コンサルって意味あるのかな」「コンサルに使うお金があるなら、中堅・若手にインセンティブと裁量を持たせてほしい」という話題になりました。
まあ、僕も友人も飲んでる勢いというか、ポジショントークというか、待遇面でコンサルへの嫉妬がある訳ですが(笑)
コンサルに発注するお金があるなら、そのお金を原資に中堅・若手から本音ベースの企画を出させた方が成果が出ると思うけどな。
— サラリマヌス (@SALARIMANUS) August 16, 2020
とはいえ、下記のツイートを投稿したところ「コンサルに意見聞いてる時点で会社として終わり」や「めっちゃ分かる(笑)」など僕のツイートには珍しく反応がありました。
意外と「みんな、思ってた?」ということで、僕の考えを簡単に記事にしておきます。
そもそも”コンサル”って何をするんだろうか
”コンサル”と言っても、百花繚乱というか意味が広いですよね。
僕のイメージで言うと、戦略コンサル、ITコンサル、業務コンサルとか会社がやってるのと、何かに秀でた個人(念能力を発現したハンターみたいな人)がやってる2種類がいるように思います。
そもそも”コンサル”という言葉の定義をよく分かっていないのですが(笑)
調べたら、語源は英語の”consult”で「相談する。助言を貰う。」という意味らしいです。
転じて、「一定の領域に通じたプロフェッショナルが、プロジェクト単位で助言やノウハウを授ける商売」みたいな感じでしょうか。
「戦略コンサル以外は認めない」論
上記の通り、”コンサル”はそれなりに需要がありそうな、というか実際に需要がある商売なのでしょうが、素朴な疑問も湧いてきます。
第一に社内にいても業務や文化を把握しきれないのに、他社からきたコンサルが一朝一夕に琴線を突くような提案が出来るのかという点です。
この点、僕や僕の友人達から聞くに「満足のいく提案」を受け取った人はいないのです。(だから毒づいてるわけです(笑))
第二に「外部に相談することに意味があるのか」という点です。
結局のところ、他社が策定したプランを熱意を持って進める人がどれほど多くいるでしょうか。
ともすれば、スラムダンクの金平監督的な扱いを受けるのではないしょうか。(豊玉高校の新監督に着任した金平監督は、伝統のラン&ガン刷新を試みたが、逆に選手からボイコットされた。)
社内でプランを練るということは、その過程で関係各所との合意形成をしていく側面もあるわけです。
例として適切かどうか分かりませんが、恋愛相談と同じで「結局自分(自社)で決めること」なんじゃないかと思う訳です。
「戦略コンサル以外は認めない」と言うフレーズはよく聞きますが、ある意味で、戦略という抽象度の高い領域でしか本来のコンサル的な商売は成り立たないのかもしれません。
実体は「それ高級なアウトソーシングやないか」みたいな気もします。例えば、もはやITコンサルとITベンダー、SIerの違いは謎だったりしますね。
史上、傭兵を重用した国家は衰退した
「コンサルという名の高級なアウトソースが増加した」ということの裏付けではありませんが、昨今では「コンサル=傭兵」みたいな意味合いで言葉を使う人も出てきたように思います。
歴史の話になりますが、「自分の組織で保有すべき機能をアウトソースした結果、組織が衰退した」という事例は少なくありません。
例えば、古代ギリシアの都市国家、中世イタリア都市国家などであれば「市民で組織していた軍隊を傭兵で切り替えたことが亡国の原因」となっています。
必要な時に傭兵を雇えば良いわけですから、常時自国で軍人を維持するよりはコストは安いわけです。
ただし当然に傭兵側は自国を守るわけではないので、覚悟を持って戦うわけでもないですし、自国からノウハウは失われていくわけです。
社会として、全員が負けるゲームに
徒然に書いてきましたが、「社会として、全員が負けるゲーム」になっている気がしています。
コンサル側、しかも某外資系戦略コンサルの知人にしても「自分で案を作っても、自分でビジネスをしたことない」とやや自嘲気味に言う訳です。
逆にコンサルを受ける側にしても「会社は高い費用でコンサルを雇っても、自分たちの給料を上げてくれんし、やる気を失う」という状況になるのではないかと懸念しています。
もしかしたら、需要はあるにしても、拡大すべきではない領域なのかもしれません。
まとめ
以上、徹頭徹尾のポジショントークでした(笑)
すいません。正直、僕もコンサルやってみたいです。
高い報酬、綺麗なオフィス、柔軟な働き方、先進的な業務、めっちゃ憧れます!
最後まで読んで頂いた方、ありがとうございます。
ゆっくり急げ(アウグストゥス:初代ローマ皇帝)
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