舞台は、IT起業の聖地であるシリコンバレー。スタートアップの立ち上げを成功に繋げるべく、主人公たちは東奔西走。業界のリアルに迫りながらもコメディ調に仕上げた海外ドラマ『シリコンバレー』のレビューです。
一言レビュー:何かを生みだすためには、バカになることが大事(笑)
個人的な満足度 :10/10
労働をしたくなる度 :0/10
辞表を出したくなる度 :10/10
あらすじ
主人公はシリコンバレーを代表する大企業Hooli(MicrosoftとGoogleがモデル)に勤めるプログラマー。シリコンバレーでの成功を夢見て、自身もアプリ開発をする日々を送っていたが、アプリ用に開発していたアルゴリズムに莫大な価値が眠っていたことが分かる。一夜にして状況は一変、大企業、投資家からのオファーが殺到するも、主人公は自分のスタートアップを立ち上げることを決意する。
本作は人気アニメ『BEAVIS AND BUTT-HEAD』『キング・オブ・ザ・ヒル』で有名なマイク・ジャッジがエグゼクティブプロデューサー・脚本・作者を務めています。どちらかと言うと、僕は映画『26世紀青年』の方で知っていました。(この映画も本当にアホで面白い笑)
スタートアップ企業の成長譚としては王道の仕上がり。
上記の予告のとおり、本作はコメディ調のドラマです。なので、当記事ではもう一つの側面について触れておこうと思います。
つまり、本作は「スタートアップ企業の成長譚としても王道の仕上がり」ということです。
したがって、主人公たちのように起業を志す者にとってはもちろん、企業の新規事業や業務改善に携わる者にとっても琴線に触れる作品かもしれません。
なぜなら「0から1を生みだす(ピーター・ティール(Paypal創業者)が言うところの「ゼロ・トゥ・ワン」という概念)」ことは、スタートアップに関わる者だけの専売特許ではないからです。
アイデアを具現化した試作品を作り、顧客が熱狂的な反応を示すまで試行していく。その過程では、「資金調達はどうするのか」「誰と組むべきか」「組織を拡大すべきか」といった様々な意思決定をしていく必要があります。
本作は上記のような「ゼロ・トゥー・ワン」を目指す者にとっての、避けられない悩みに焦点を当てながら、スタートアップ企業はどう成長していくべきかという物語を丁寧に描いています。
IT企業の聖地・シリコンバレーとその文化に迫る。
アップル、インテル、グーグル、フェイスブック、ツイッター…etc
シリコンバレーには今を輝く世界的なIT企業が居を構えています。(それにしても錚々たる企業である笑)
なぜシリコンバレーだけが、これだけの世界的な企業を生みだし、今も魅了し続けているのか?
本作はシリコンバレーという場所(文化)を丁寧に描いている作品としても見逃せないです。
何せ、ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)でさえ「もしも貴方がシリコンバレーを知りたいなら、このドラマを観るべきだ」と言っているのですから。
If you want to understand Silicon Valley, watch Silicon Valley 引用元: Bill Gates
しかし、日本企業だと「環境のせいにするな」とか言われそうですね。
僕は絶対に環境の要素もあると思います笑
一方で、最近の日系IT企業ではシリコンバレーに1か月くらい研修しに行く企業もあるそうですね。
ただ、どうなんでしょうね。1か月研修したところで、日系企業は何も変わらなさそうに思うのは僕だけでしょうか。(正直なところ羨ましいです。)
まとめ
本作は「0から1を生みだすこと(ゼロ・トゥ・ワン)」が好きな人にとって、おもしろおかしく見れるドラマになっていると思います。
したがって、起業を志す人、新規事業や業務改善に携わる人、僕のようにブログをやってる人にとっても(?)、何か共感できるものがあるはずです。
スティーブ・ジョブズの「Stay hungry , stay foolish」ではありませんが、1度きりの人生ですから、何かを生みだすために精進したいものです。
最後まで読んで頂いた方、ありがとうございます。
ゆっくり急げ(アウグストゥス:初代ローマ皇帝)
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