年末に「西郷どん総集編」を見て思ったこと。

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年末に放送された大河ドラマ「西郷どん」の総集編を見た。正確に言うと、全四章の半分ほどで見ることを挫折してしまった。何故かと言うとドラマに恐ろしくメッセージ性がないのだ。無臭なのである。隣で見ていた母も「一本調子だね」と言っていたから同じような感想を持っていたに違いない。自分で言うのもなんだが同世代の中では大河ドラマを見ている方だと思う。むしろ大河ドラマは好きだ。西郷隆盛という人物についても、司馬遼太郎「翔ぶが如く」を始め何冊かの小説で読んだことがあるし、「西郷どん」でどう描かれるかを楽しみにしていたのだ。ドラマを見ながら飲もうと少し高めの日本酒だって用意していたのだ。

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大河ドラマは「重厚な歴史番組」である前に「国民的番組」である

「西郷どん」の無臭さを引き起こしている原因は何だったのか、ヒントを掴んだ気がしたのは、年明けに友人と飲んでいた時のことだ。「紅白歌合戦の演出って、全世代に番組を視聴させようとしているよな?何だかなあ」と友人が言い出したのだ。それで、思ったのだ。昨今の大河ドラマも同じように「全世代を狙っている」のではないだろうかと。考えてみれば当たり前だ。かつては両番組とも国民的番組だったはずで、例えば大河ドラマの歴代トップ平均視聴率は独眼竜政宗の39.7%だ。(凄まじい視聴率だと言わざるを得ない。)現代でも、大河ドラマが同等の視聴率を追っていても不思議ではない。

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今後も無臭な大河ドラマが生まれる

そう考えると、「西郷どん」の無臭さも分かる気がした。あらゆる世代、あらゆる属性、あらゆる立場の日本人、つまり国民に向けてドラマを作っているのである。その結果が、角の立たない、つまりメッセージ性のない無臭な大河ドラマが出現したのだ。むしろ、あらゆる要素を詰め込みすぎてしまったのかもしれない。例えば、かつての大河ドラマで使われた「黙れ!黙れ!黙れ!おなごは黙っておれ!」なんて台詞は、現代日本ではハラスメント問題として炎上してしまうかもしれない。ましてやNHKというチャンネルの属性上、避けるべき台詞なのかもしれない。

是非に及ばず

もはや、どこか古くさい、男くさい大河ドラマは見れないのかもしれない。構造的な問題だったのだ。まさに「是非に及ばず」という感じだ。良いとか悪いとかではないと思う。時代の流れなんだろう。どちらかと言うと会社員としての私も、多様な価値観や働き方を尊重する方だ。いや、とても尊重している。そう考えると色々な制約がある中で、制作サイドは新しい大河ドラマの在り方を模索しているに違いない。その挑戦には頭が下がる思いだ。

新しい大河ドラマを見届けてみよう

そんなことを書いていたら不思議なもので、「西郷どん」の続きを見たくなった。ドラマに見え隠れする制作サイドのつばぜり合いを読み取るのは面白いかもしれないと思ったのだ。社会人ならではの大人な(ひねくれた)見方かもしれない。

最後に、勝手に提案だ。往年の重厚な大河ドラマを継承した歴史ドラマを作って欲しい。おススメの人物は藤堂高虎である。「七度主君を変えねば武士とは言えぬ」という名言で有名な武将だ。まさに働き方改革、副業解禁の申し子的な武将なはずだ。この際、番組名も「七度主君を変えねば武士とは言えぬ」で良いはずだ。「逃げれば恥だが役に立つ」みたいな語感があるじゃないか。個人的には、リクルート、マイナビ辺りがスポンサーでAbemaTV辺りで放送してくれたら楽しそうなのだが、どうだろうか。

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